La Plume d’ALFI - フランス語で巡る、鎌倉の隠れスポット
Par Yuya SANO
フランス語を使った交流や、フランスおよびフランコフォン関連団体とのパートナーシップ構築を目的に活動している仏検1級合格者の会(ALFI)。
先日、ALFIメンバーの有志が「Balade Photo」(フォトウォーク)と題して、鎌倉を散策してきました。
この「Balade Photo」を企画してくれたのは、鎌倉在住のフランス人プロカメラマンであるBruno CHAPIRON。鎌倉に詳しい彼が、ガイドブックにあまり載っていないお寺や神社などの案内するビジネスを始めるにあたり、今回体験会を企画してくれました。
ALFIの共同代表で仏語翻訳ガイドのKanakoが、英仏通訳兼ネイチャーガイドのSatokoや、ナチュラルビューティーのエキスパートであるMarieにも声をかけ、「Balade Photo」に小グループで参加することに。全員フランス語話者なので、フランス語で交流しながら、知られざる鎌倉の魅力をたくさん発見することができました。
今回の「La Plume d’ALFI」では、そんな「Balade Photo」の様子を、写真を交えてご紹介します。
今回の鎌倉巡りのコースは以下のとおりです。
鎌倉駅→妙本寺→衣張山→浄妙寺→荏柄天神社→源 頼朝の墓→鎌倉駅
鎌倉駅
参加者は午前10時に鎌倉駅東口に集合しました。ゴールデンウィークということもあり、駅前はかなりの人で混雑。
全員が揃った後、Brunoからコースの説明がありました。有名な観光スポットである建長寺や高徳院の大仏、明月院をあえて外したコースに、参加者一同期待を膨らませて、いざ出発です。
妙本寺
最初の目的地は妙本寺。日蓮聖人が開山した日蓮宗最古の寺院です。
鎌倉駅から徒歩8分ほどの場所にあるにもかかわらず、観光ガイドブックにはあまり載っていないため、境内は人が少なく落ち着いた雰囲気でした。鮮やかな新緑を見て、Marieからは「日本の四季は本当に素晴らしい」と感嘆の声が。
到着後、早速写真撮影を開始。きれいな写真を撮るためのシャッタースピードや、バランスのよい構図をプロカメラマンのBrunoから学びます。構図を意識することで、スマートフォンでも素敵な写真が撮れました!
衣張山
妙本寺の後は、富士山や相模湾を一望できる絶景スポットを目指し衣張山へ。
道中、Brunoおすすめのパン屋「Mon péché mignon」に立ち寄り、カヌレを購入しました。外側はカリカリで内側はもちもち食感。お店の外に列が並ぶほど人気のパン屋だけあって、とても美味しかったです。
ハイキングの途中、鳥のさえずりや季節の花々など、豊かな自然を楽しむことができました。自然に触れながら、ウグイスや アライグマ、シャクヤクなど、植物や動物に関する多くのフランス語を学ぶこともできました。
皆さんは上記の動植物を、フランス語でなんというかわかりますか。気になった方はぜひ”La Plume d’ALFI”のフランス語版もご覧ください
1時間ほど歩き続けた後、鎌倉の景色を一望できる山頂に到着。ぼんやりとですが、富士山も見ることができました。
美しい景色を背景に記念写真を撮ろうと試みます。しかし逆光でうまく撮れません。そこでBrunoから逆光での写真の撮り方を教えてもらい再挑戦。被写体が暗くならず、上手に撮ることができました!
浄妙寺
鎌倉の絶景を堪能した後は、浄妙寺へ向かいます。1188年に建てられた臨済宗建長寺派のお寺です。妙本寺と同様、境内にはあまり人がおらず、ゆったりとした雰囲気が感じられました。
浄妙寺には、喜泉庵(きせんあん)というお茶室があります。Brunoも訪れたことがなかったそうで、立ち寄ってみることに。
茶道の心得のあるSatokoから、お茶室の作法を学び、和菓子と抹茶をいただきました。
お茶室の落ち着いた雰囲気と、そこから見える風情のある景色に癒された後、残りの目的地を目指して散策を再開しました。
荏柄天神社(えがらてんじんしゃ)と源 頼朝の墓
「Balade Photo」もいよいよ大詰め。歴史的に著名な人物にゆかりのある場所を訪れました。
まずは、浄妙寺から20分ほど歩いたところにある荏柄天神社から。ここには学問の神様である菅原道真公が祀られています。Brunoが日本語の語学試験の合格を目指しているとのことで、参加者全員で合格を祈願しました。
荏柄天神社の後、鎌倉幕府の初代将軍である源頼朝の墓へと移動しました。BrunoやMarieからの素朴な疑問に、プロのガイドとして、SatokoやKanakoが親身に答えていました。このやり取りを通じて、日本の歴史や伝統文化に関する新たな発見や学びを得ることができました。
今回の「Balade Photo」を通じて、鎌倉の歴史だけでなく、素敵な写真の撮り方や自然に関するフランス語の単語など、多くのことを発見・勉強することができました。
Brunoが案内をする「Balade Photo」にご興味のある方は、ぜひコチラのウェブサイトからお問い合わせください。
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今回の「La Plume d‘ALFI」はいかがでしたでしょうか。
ALFIでは、このような日仏交流を定期的に開催し、ALFIのブログ「La Plume d‘ALFI」で発信しています。今後もALFIではフランコフォンとのイベントが予定されていますので、ぜひご参加ください。